おはようございます。
本日は、前回に引き続き鉄骨建方工事の御報告となります。
今回は建方工事の各詳細の御報告です。
まずは、柱のジョイント作業です。
建物の高さが高くなると、柱をつなげて上へ伸ばして組み立てます。
柱と柱を合わせて、再度垂直を確認しながらエレクションピースと呼ばれるプレートで
仮固定を行います。
私たちは1本目の柱を1節(せつ)、2本目の柱を2節と呼んでいます。
更に高い建物だと、3節目、4節目と柱を繋ぐこともあります。
次に、歪み調整を行います。
組立時に垂直等を確認していますが、仮組の際に多少なりとも歪みが生じます。
歪み調整が終わると、いよいよボルトの本締め(本固定)を行い、鉄骨自体の建方が
完了します。
①一次締め・・・仮固定時は必要数の半分程度のボルト数で仮固定していますので
この際に全ボルトを設置し、仮固定だったボルトも含め締め直しを行います。
②マーキング・・・一次締めで固定した位置で各ボルトとナットへ印をつけます。
③本締め・・・専用の機械で必要トルク値でボルトの本締めを行います。
④完了・・・本締めを行うと、ボルトの頭が自動的に外れて、マーキングした印も、ボルトとナットで
ズレることを確認します。
最後に、錆止めを行い完了となります。
続いて、柱の現場溶接となります。
最初に載せた、柱のジョイント部分の処理作業となり、鉄骨の唯一の現場溶接部分になります。
作業には専門の資格が必要となり、有資格者によって溶接を行います。
溶接が完了すると、やはり専門の検査員により溶接状況の検査を行います。
溶接が規定通り行われているか、音波検査と外観検査を行います。
本締め後は各作業と並行して、各階のスラブ受けとなるデッキ溶接を行います。
下の階から順番にデッキを貼り付けます。
また、柱の根元を固める作業で、グラウト注入という作業があります。
本締めを行った後に行う作業となります。
柱の底と土間の隙間へ専用のモルタルを注入し固定を行います。
ここまでが今回の現場での鉄骨建方の作業となります。
この後は、1階の土間スラブの様に、各階のスラブコンクリートの打設を行います。
これで、建物骨組の全体が出来、全体像が見えてくる日も間近です!