床や天井、壁で建物を支える WRC構造(壁式鉄筋コンクリート造)

Wall Reinforced
Concrete
WRC構造
WRC構造とは、Wall Reinforced Concreteの略で、壁式鉄筋コンクリート構造と言います。この構造は柱を使わずに構造壁と床(スラブ)で建物を支えるため、一般的なRC造(鉄筋コンクリート造)よりもさらに柔軟で自由な設計が可能になります。壁自体が建物の主要な支持構造体となるため、耐震性や耐久性にも優れています。主に戸建住宅や低層集合住宅で広く使用しています。

柱と梁を使わない構造
WRC構造の最大の特長の一つは、柱と梁を使わないことです。RC造では柱と梁が建物の骨格を支える役割を果たしますが、WRC構造では壁と床がその役割を担います。このため、室内空間を広く確保できるだけでなく、設計の自由度もさらに高まるので、住居や商業施設など様々な建築に採用されています。

自由な設計が可能で環境へも配慮

とてもシンプルなWRC構造は、一般的にRC造より使用する材料の量を抑えることができます。
さらに、断熱性や遮音性に優れているため、エネルギー効率の高い建物を実現することも可能。これにより冷暖房費の節約にもつながり二酸化炭素排出量の削減にも繋がります。